あなたは「霊魂」「占い」などのようにスピリチュアルなことを信じるタイプの方ですか?
そんな方には、あまり「墓じまい」はおすすめしません。
人生において、誰でも必ず不幸や不運なことは襲ってきます。
そんなことがあるたびに、スピリチュアルなことを信じている方なら
「こんな不幸なことが起こるのは、きっと墓じまいをしてしたからだ!」
と関連付けて考えてしまいがちだからです。
もしも、あなたがスピりチュアるルなことはあまり信じないタイプならば、墓じまいは検討すべきことだと思います、
なぜなら、今のままだとお墓の維持管理が大変だし、このまま朽ち果てていくお墓にしてしまうことのほうがバチ当たりだと思うからです。
「墓じまいなんかしたら不幸になる」とまわりから言われて迷うあなたへ
「墓じまいなんかしたら、きっと不幸になるからやめとけ!」
そんな風に、墓じまいのことについて相談した他の兄弟や親族たちから言われたら迷いますよね。
でも、墓じまいについて冷静にかつ客観的に考えてみませんか?
「墓じまいが不幸になる」というのは、ちょっと迷信チックだと言えるかもしれません。
- 「墓じまいは不幸になる」ということに科学的根拠はない
- 「墓じまいは不幸になる」ということに宗教的根拠に乏しい
- 「墓じまいは不幸になる」ということに経験則に基づく根拠もない
①「墓じまいは不幸になる」ということに科学的根拠はない
墓じまいによって不幸になるという根拠は、科学的にも統計的にも証明されていません。
むしろ、墓じまいによって、遺骨の保全や供養がより適切に行われるようになるというメリットがあります。
②「墓じまいは不幸になる」ということに宗教的根拠は乏しい
墓じまいが不幸につながるという宗教的根拠も、宗派によって異なります。
仏教では、輪廻転生によって先祖の霊は別の世界で生まれ変わり、お墓に縛られることはないとされています。
また、神道では、お墓は単に遺骨を納める場所であり、先祖の霊がそこに宿っているとは限らないとされています。
③「墓じまいは不幸になる」というのは経験則に基づく根拠もない
墓じまいをしたからといって、必ず不幸になるという経験則もありません。
むしろ、墓じまいによって、遺族の負担が軽減され、心の整理がしやすくなるというメリットがあります。
「墓じまい」における「お墓」の考え方
「墓じまいしたら不幸になる」というのは、根拠のない恐怖心に基づくものではないでしょうか。
- 「墓」は先祖の霊を宿す場所ではない
墓は、遺骨を納める場所であり、先祖の霊がそこに宿っているとは限りません。むしろ、先祖の霊は、別の世界で生まれ変わり、私たちを見守っていると考えられています。 - 「墓じまい」は先祖への供養を放棄することではない
墓じまいによっても、先祖への供養は継続することができます。遺骨を新しい場所に移すだけでなく、法要や合同供養などさまざまな方法で供養を続けていくことができます。 - 「墓じまい」は先祖の意思を尊重することである
先祖が望んでいた場所に、先祖の遺骨を移すことは、先祖の意思を尊重することにつながります。また、先祖の遺骨を適切に管理し、供養を継続することは、先祖への愛情の表れであるとも考えられます。
このように、「墓じまい」における「お墓」について、こんな考え方もできると思うのです。
墓じまいしないとどうなる?
「墓じまいなんかすると不幸になる」
そう言われて、墓じまいを迷う方に確認したいことがあります。
それは「墓じまいしないどうなる?」ということです。
墓じまいしないとお墓が荒れ果ててしまう
お墓は、継承者や親族がいなくなったり、管理費を滞納したりすると、荒れ果ててしまうことになります。
雑草が生い茂ったり、墓石が傾いたり、倒れたりするなど、見た目にも良くありません。
また、遺骨が損傷したり、散乱したりする可能性もあります。
墓じまいしないと無縁仏になる
一定期間放置されたお墓は、無縁墓として扱われてしまいます。
無縁墓は、管理者によって撤去されたり、遺骨は合祀されたりします。
墓じまいしないと遺族に負担がかかる
お墓の管理は、継承者や親族の負担となります。
お墓参りに行くための交通費や時間、管理費など、さまざまな負担がかかります。
また、お墓の継承者がいなくなると、遺骨の行き場がなくなり、遺族に大きな負担がかかる可能性もあります。
墓じまいしないと先祖への供養が難しくなる
墓じまいをしないと、先祖への供養が難しくなることがあります。
お墓参りが難しくなったり、遺骨が散乱したりすると、先祖への供養が不十分になります。
このように、墓じまいをしないと、さまざまな問題が発生します。
墓じまいを検討している方は、これらの問題を十分に理解した上で、判断してください。
誰も好き好んで@墓じまい」をしたいわけじゃない
「墓じまいは不幸になるからやめとけ」
そう言われても、だれも好き好んで墓じまいをしたいわけじゃないんです。
やむにやまれずするのが「墓じまい」なんです。
墓じまいするのはお墓の継承者がいないから
お墓は、継承者によって管理や供養が行われます。
しかし、親族が全員亡くなったり、遠方に移住したりして、お墓の継承者がいなくなると、お墓を管理することができなくなってしまいます。
墓じまいするのはお墓の維持・管理が困難だから
お墓の維持・管理には、定期的な清掃や整備、管理費の支払いなど、さまざまな費用や負担がかかります。
しかし、経済的な理由や体力的な理由で、お墓の維持・管理が困難な場合もあります。
墓じまいするのはお墓が遠方にあって、お墓参りが難しいから
高齢になってくると、お墓が遠方にあるとお墓参りが難しい場合もあります。
また、お墓参りの交通費や時間、体力的負担など、さまざまな理由で、お墓参りが困難な場合もあります。
先祖の意思を尊重するため
先祖が望んでいた場所に、先祖の遺骨を移したいという場合もあります。また、先祖の遺骨を適切に管理し、供養を継続したいという場合もあります。
なお、墓じまいは、法的な義務はありません。
しかし、これたの理由がある場合は、墓じまいを検討するのも一つの方法です。